この記事では、実際に現場監督として働いていた私がゼネコンの実情を解説していきます。
あなたはいま自分の仕事に満足できているでしょうか?
なかには
- もう疲れた。辞めたほうがいいのかな
- 上司との相性が合わない…
- いざ辞めようと思っても、どうすれば
と悩んでいる人も少なくないはず。

毎日、朝起きる度に「今日も行きたくないなぁ」と思う日もありますよね。
とはいえ、会社を辞めたいけど辞められない。そして毎日が辛いのは、一人で悩んでいるからかもしれません。
ゼネコンは総合建設会社と呼ばれているように、設計部門・施工部門などさまざまな分野に分かれており、多くの方が働いています。
今回は、少しでも理想の働き方に近づけるヒントをご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、いまある何かしらの悩みやモヤモヤが改善できれば幸いです。
ゼネコンは激務?辞めたい人が続出する3つの理由
ゼネコンをやめたいと考える理由はたくさんありますが、主な3つの理由がこちらです。
- 人間関係
- 労働時間が長い
- 転勤が多い
実際に現場監督として働いていた私がゼネコンの実情を交えながら、1つずつ解説していきます。
人間関係
ゼネコンが受注する工事は、民間・公共がありますが両方とも、たくさんの工種があり多くの人が関わります。
例えば、一つ橋を作るだけでも
- 現場の職人さん
- 発注者の担当者
- 近隣住民
- 会社の同僚
- 会社の上司 など
といった人たちと関わって仕事をします。
現場監督は現場を管理することが主な仕事になるので、これらの方に的確な指示を出す能力も必要になり、良好な人間関係を築けなければ仕事に支障が出てきます。

工事期間は特定の人間と狭い現場で長期間過ごすことになるため、ストレスと溜めやすくなります。
労働時間が長い
現場監督は業務量の多い仕事の一つです。
朝に使用機械をチェックし朝礼を行い、作業中は写真を撮り、打ち合わせを行ない、作業後は作業日報や写真の整理、進捗の確認を行います。
その業務内容を簡単にあげてみると
- 工事を円滑に進めるための工程管理
- 定められた品質を確保する品質管理
- 財務を管理する原価管理
- 安全管理
- 発注者との協議
- 近隣住民対応
これらを毎日のようにこなしていきます。
日々の業務だけでも激務ですが、中間検査や完成検査前になると書類の作成に追われ帰れなくなることもあります。

基本的に建設業界は日曜日休みのみで祝日も出勤します
その理由は
- 工期
- 給料制度
に分けることができます。
工事を行う際は、各現場の条件によって工期がギリギリということもあり、余裕がある現場でも天候や事故によって作業ができなくなるので可能性があるので出来るだけ進める必要があるからです。
実際に作業を行う職人は日当制で給料をもらっている方が多く、休んだ分だけ給料が少なくなります。現場が土曜日と祝日が動くので、当然現場監督も出勤となります。
転勤が多い
大きなゼネコンは各支店が全国にありますし、会社によっては海外支店もあります。
そのため、各地を転々とすることになります。
現場近くに家を借りて、工事が完了すると次の現場へ移動するというサイクルになります。
若い時はいろいろな場所に行くことができ刺激になり楽しいかもしれませんが、家族ができて、落ち着いた生活をしたいと思っても難しくなります。
更に、日本のインフラは高度経済成長期に整備され、現在は更新の時期になっています。

国内の大規模な工事は少ないため、多くのゼネコンは発展中の海外に目を向けています。
日本の技術を海外で展開させるために現地に駐在員として派遣させることも多くなるので、海外への転勤も考えられます。
派遣させる国は、生活水準が高い国ばかりではないので生活が合わなければストレスにもなりますし、安全面も心配になります。
ゼネコンが向いてないと感じた今が辞めるタイミング
ゼネコンには向き不向きがあるので、きつい時はやめることをおすすめします。
きついのが続くことを考えると精神負担がやばい
今は建設業界にも働き方改革の波は来ていますが、実際に効果が表れるのはいつなのかわかりません。
また、技術者の数も減っているので業務が軽くなることはないのではないかと同期と話していました。
そのため、ゼネコンでの業務がきついと感じている方はやめるとこを前向きに考えてもいいと思います。
転職することを考えると早く行動したほうが有利
同じ建設業界への転職を考えていなければ、出来るだけ早く転職活動することをおすすめします。
転職は、若い方が有利になりますし業種によっては年齢制限があるものもあります。
ゼネコンを退職しづらい?離職率を見たら普通のこと
ゼネコンの離職率は約30%だから割と転職してる
厚生労働省のデータによると建設業の大学卒業者3年以内の離職率は27.8%となっています。
大手ゼネコンの離職率は5~7%程度で他の業種に比べると、離職率は低くなっています。
その理由としては、大手ゼネコンの給料や福利厚生が良いことが挙げられます。

大手の離職率が低い反面、中小ゼネコンの離職率は高い傾向にあります。
全体の離職率は低くなっていますが、1.9万人もの人が離職しているのが現状ですので、転職している人数は多いと言ってもいいですね
辞めることを伝えるのがしんどいなら退職代行もある
実際に退職する際に、会社より執拗な引き留めがある場合もあるので、そういう時には退職代行サービスを使うことも考えましょう。
退職代行サービスとは、会社を退職したい労働者に変わって退職手続きを進めるサービスです。
いくつかサービスを行っている会社を紹介します。
・EXIT

・SARABA
・jobs

ゼネコンの転職する前にやったほうがいい3つのこと
いざ退職となると勇気がいりますし、不安もあると思います。
そんなときにやっておくといいことを紹介します。
退職するタイミングを見つけておく
まず、退職のタイミングを見つけておきましょう。

タイミングは、ご自身の都合のいいタイミングでいいです
会社に迷惑が掛からないようにこの仕事が終わってからでも、転職が決まるまででもいいです。
ただ、いろいろ考え過ぎて退職するタイミングを逃すこともあるので、やめると決意した時にやめるのが一番いいと思います。
すぐに退職しないで休職する手段もある
いきなり退職は怖いという人には休職も一つの手段です。
会社によっては休職制度を持っていますし、いったん落ち着いてご自身の将来を考える時間を取ることも必要です。
休職できないのであれば、貯まった有給を使って、とにかく自分の時間を取りましょう。
労働基準監督署
何がつらくてやめようと考えているかもよりますが、不当な雇用条件であったり労働時間であったりしたときは、労働基準監督署に相談してみましょう。
会社を相手にするときに、いち従業員では、立場もあり立ち行かなるときもあります。
そういう時には、プロに相談して対策を一緒に考えていくこともできます。
労働基準監督署は各地にありますので、近い支所を探してください。
ゼネコンからの転職するのにオススメの転職サービスをご紹介
退職しても次の仕事がないと不安になりますよね。そこで、ここでは3つの転職エージェントを紹介します。
転職エージェントとは、求人者の要求に合う会社を探してくれるサービスのことです。
そのため、転職を考えている方は在職中でも登録しておくといい条件の会社を紹介してもらうことができます。
社会人1年目~3年目で転職するならマイナビエージェント
マイナビエージェントは株式会社マイナビが運営する転職エージェントで、35歳以下の登録者数が70%を占める若い人に適したエージェントです。
そのための、ハイクラスの求人は少ないですが独占求人が多いのが特徴です。

ゼネコンから異業種の転職に強いのはdoda
Dodaエージェントはパーソナルキャリア株式会社が運営する転職エージェントです
求人数と取扱い業種が豊富で、利用者数も他社と比較して多いです。
拠点が、日本全国にあることはもちろん海外にもあるので、どこで働きたいかを幅広く選ぶことができます。

30代での転職するならリクルートエージェント
リクルートエージェントは株式会社リクルートキャリアが運営しています。
業界最大手のエージェントでキャリアアドバイザーの評価が高いことが特徴です。
30代以上になると年収も気になるとこですが、リクルートエージェントなら交渉を手厚くサポートしてくれます。
地獄から抜け出したいなら、転職のプロに悩みを聞いてもらおう
ゼネコンでも仕事がつらいと思ったら、まずプロに相談です。
そして、今後どうしたいのかを自分の中で整理してください。
厚生労働省の相談窓口もありますし、民間でも行っています。
転職をするかその場に止まるのかなど、じっくり相談をすることが大事です。

転職を決意されたときは、キャリアアドバイザーと相談して次の道を模索していきましょう
