建築学科って何を学ぶの?
進路を考えている皆さん、そして建築学科に入りたての皆さん!
建築学科に入って「具体的」にどんなことを学ぶのかご存知ですか?
筆者は2回生になったばかりですが、受験から1年間建築学科で過ごした実体験と先輩方に聞いた話をもとに記事を書いていきます!
学ぶと言っても、学校で習うこと、自分で学んでいくこと、実際に体験することが挙げられると思います。
建築学科では何を学ぶのかまとめてみた
まずは、「学校で習うこと」
まずは大学のカリキュラムの話から。各大学それぞれが特色を出そうとしてはいますが、多くの大学では一級建築士試験の受験資格を満たすためのカリキュラムが組まれています。
建築製図
図面を引く技術を習得する。手書きやCADのトレースがメイン。
建築設計
与えられた課題に沿って、実際に設計してみる。オリジナルの模型や図面を自分でひく。
一番エネルギーを使う。
建築環境・設備
人の過ごす空間の温度・光・音などの環境についてとそれに伴う設備の種類を習う。
建築構造・力学
構造体の種類・特性についてや地震に関する知識を習ったり、建築物にかかる力を計算したりする。
材料
どの様な材料があるのか、その特性を習う。
建築法規
実際に建物を建てるにあたって必要な現行の法律について学ぶ。
建築史
西洋建築・日本建築について年代を追ってどんな建築があったのかを習う。
どの学校もこういう感じになっていると思います。
これに加えてその学校にいる教授の専門分野の授業をとることになると思います。
建築学科は忙しい?1年過ごした感想
建築学科は忙しい
僕の通っている大学は1回生の前期から設計実習があったので、バイトをする暇もサークル活動をする時間もありませんでした。
適当な成果物で良いのならそれなりに時間はあるとは思うのですが、やはりわざわざ進学したのでちゃんとしたものをやりたいと思うと忙しくなります。
しかし、忙しいことを悪いことと捉える必要は決してないと思います。
製作の過程での充実感はさることながら、成果物という目に見えてわかる成長は何よりも充実感を与えてくれるものでした。
個人的に嬉しいのは、単なる趣味だった街歩きの中での写真撮影などが、学業に直接良い影響を与える様になったことです!
建築学科にはいって日常の何気ない景色や空間がどういう性質があるのかや、どう言った衣装なのかを読み解ける様になりどこでも楽しくなったという人は多いです。

建築学部を専攻したい高校生のよくある質問
主な受験科目ってどんな感じ?
物理未履修でも進学できる?
建築学科には物理が必須と思っていたが実はそんなことなかった。
学校によっては物理未履修で進学できる。
つまり、高校で物理を選択していなくても、受験していなくてもいいということだ。
そして、そういう大学はやさしいところから教えてくれるので不安せずに入っていいと思う。
しかし、気になるのは習得できるスキルのレベルだと思う。
そこに関しては一つ安心できる話をしておこうかと思う。
設計実習や設計コンペでは、物理計算が巧みになされた案よりも、構成や提案の「面白い」案が選ばれる。
「物理が出来るかどうか」が一番大きい問題では決してない。
文系でも進学できる?
文系でも進学できる学校はある!

建築女子って多い?少ない?
普通に居る。
男女比率はその都度変わる。
志望校の情報を集めるとき、建築学科の男女分布を調べると思う。
そして建築学科の女子率が大概低いことも知ったと思う。
されど安心するが良い。
その男女比率は建築学科の授業の時だけだ。
大学生は一人一人履修する授業を決めることができ、その時、他学科と混ざって受ける授業もとることとなろう。
そうなれば当然女子率も増加する。
他にも、食堂、図書館、サークルなどなど男女比率はその都度変動すると思って良い。
なので男女比は憂慮する必要はないと思う。