「正直、建築業界への就職って人手不足そうだし、楽に入れるのでは…?」と思う人も中にはいるでしょう。
しかし
- 建築業界の就活は本当に楽なのか
- そもそもなんで楽だと思われてるのか
明確に知っている人は、そう多くないはず。

そこで今回は、建築業界への就活の実態について触れていきます。
就活を甘くみてると、間違いなく人生を棒に振ってしまうかもしれません…
就活を楽にかつ、失敗を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ最後までご一読ください!
就職だけなら楽だが理想通りにはいかない
現代は仕事の種類が増え、形態も多様化しており、仕事はあふれています。
さらに建設業界はどこも人手不足なので、最低限の対応をしていれば比較的簡単に内定をもらうことはできます。
しかし、それは「どこの会社でも良い」場合です。
次の2点に注目してみてください。
建築業界が売り手市場なのは仕事がきついから
建築業界の仕事がきついのには5つの理由があります。
- 設計、構造など他の分野の人や、職人さんたちと考えをまとめないと行けない
- 建築の歴史は深いため様々な工法があって正解がない
- 昔気質な人がいて体育会系が多い
- アナログから抜け出せない
- どうしても納期・工期が付いて回るため残業が多い
働き方改革が世間で言われ始め、労働時間の管理、システム改良など各社取り組んでいます。
ですが実際に働いていると、IT業界などからはかなり遅れているなと実感します。
大手建設企業は倍率が高く簡単にはいかない
有名な組織設計事務所や大手ゼネコンは待遇が良い場合が多いので人気が高いです。
「とりあえず受けとくか」程度では絶対に受かりません。
大学院生でも落ちる人はいますし、就活開始の時期には既に内々定を決めているという企業もあります。
企業も応募数が多いだけに優秀な人をピックアップする術をそれぞれ持っています。

アンテナを張り、先生や先輩、あらゆる人を頼って
積極的にアクションを起こしましょう
出遅れると、土俵にすら乗っていないことがあります。

楽に建築業界へ就職した学生ほど苦労してる
「楽に」というのは

自己分析もしっかりしてないけど、有名な会社で自慢できそうだし、受かったから入ろっかな
という適当に就活をした人のことです。
苦労する理由は2つあります。
想像と違った
実際に会社に入ったときには様々なことが実際には起こります。
- 入社前のイメージとのギャップがありすぎる
- 残業が多すぎて帰れない
- 仕事内容が自分に合わない
止む無く転職する人も多いです。
転職は悪い事ではありませんが、逃げの転職はしたくないですよね。
【参考】リクナビネクスト「転職理由ランキング」
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/4982/
転職が難しい
転職しようと考えた時、今より待遇の良い会社に果たして行けるでしょうか。
適当に入った会社から好待遇の会社に簡単に入れるほど、世間は甘くありません。
企業も自分の会社にとって利益がないと採用してくれません。
会社でよっぽどの業績を挙げた人でないと難しい現実があります。
建築卒で就活を楽かつ失敗しないためのコツ
楽に就活をするのは難しいです。
とはいえ時間が限られていますので、以下のポイントを最低限押さえて効率よく進めましょう。
OBOG訪問はマスト
「想像と違った」というリスクをかなり減らすことができます。
もし会社がそのような機会を設けてくれたのに、都合が悪く参加できなかったとしても、自分から積極的にアポをとりましょう。
何を聞けばいいのかわからないという方は

一日の具体的なスケジュールを聞くことがおすすめです。
誰と、どんな雰囲気で、何時間、何をするのかを中心に
- どんな働き方をしているのか
- 大変そうなこと
- 楽しそうなこと
のような項目を切り口気に掘り下げていくと、自分に合っているかイメージしやすくなります。
パンフレットに書いてあることが全てではありません。
実際にOB訪問等できいてみると
- 土日休みと書いてあっても、実際はほとんど土曜出勤している
- 福利厚生が充実しているが本当はなかなか制度が受けられない
- 大プロジェクトだが実は各部署との調整ばかり
という話はよくありますので、実際に自分がそこで働く様子をイメージできるくらい、たくさん聞いてください。
人事担当の意見は鵜呑みにしない
企業の人事担当の話は、「嘘はつかないけど、聞かれない限り言わない」と思っていた方が良いです。
人事担当は優秀な人を集めるために必死です。
決して嘘は言いませんが、良い話を当然しますし、言葉がうまいです。
企業側もこちらを選んでいるわけですから、
- 社風
- 業績
- 業界内での立ち位置
- 強み
- 弱み
- 力を入れていること
- 社員
色々な角度から見てみてください。
自己分析をおろそかにしない
就活サイトにある自己分析チェックを行っただけでは不十分です。
本当のところ自分は何がやりたいのかを突き詰めていないと、後で後悔します。

一番大切なのは、自分の価値観をはっきりさせ、最後は全て自分で決めることです。
周りの人はそれぞれ多様な価値観を持っています。
- 会社の名前が大事だという人
- 忙しくてもとにかくお給料が沢山ほしい人
- お給料が少なくても好きなことがしたい人
- 安定は絶対に譲れない人
- 地味だけど自分にしかできないことをしたい人
親でも友人でも周囲の目でもなく、自分自身がどうしたいかを軸に決めてください。
ピンとこない人におすすめなのは、次の3つの質問を考えてみてください。
- 辛くても乗り越えたいと思える仕事なのか(雰囲気・社員・仕事内容)
- 人生を振り返った時に誇りに思えるか
- 自分に合った働き方なのか(通勤・在宅・休日・時間帯・結婚・育休)
人によって、この質問の内容の基準は異なります。
お金、時間、ステータスなど、考える要素は沢山ありますが、まずはこれを切り口に考えてみてください。

就活は通過点。どんな働き方をしたいのかが大切
内定はゴールではなく、人生の中の通過点に過ぎません。
- どんな人になりたいか
- どんな働き方をしたいか
をしっかり考え、一度真剣に向き合って自分の軸に従えば、決まった会社でも必ず成果が出せます。
もし失敗したなと思っても、誰のせいにもせず自分の力で立て直すことができます。
その場しのぎではなく、将来を見据えてよく検討し行動しましょう。
この記事を読んでくださった皆さんは、いろいろな人を頼り、後悔しないよう自分を信じて全力で取り組んでください。