この記事では建築公務員を辞めたいけどどうすればいいのかについて書いています。
一度立ち止まって冷静に自分の将来、働き方について考える時期に来ていることはありますよね。

建築公務員の他の人はどうなんだろう

公務員を辞めるなんておかしいの?
そんな悩みにお応えできればと思います。
建築公務員は激務?辞めたい人が続出する3つの理由
建築という専門業種である上に、公務員という独特な職種なので、転職を友人に相談しても公務員の良いイメージばかりが先行してあまり理解されにくいものです。
しかし、実際に体験した友人などの話からなぜ辞めたいと思うのかを聞いて見ました。
体質が古い
体質が古いということが、多くの友人や知人が語る「辞めたい理由」につながっているようでした。
例えば、
- 決済処理
- 予算取り
- 組織の制度
- ローカルルール
- 毎年開催される食事会
など部内の昔からの共通認識が強く、無駄だと思うことでも省いたり変えていくことができないことが多いです。
- 昔からそうだから
- 上が駄目と言うから
などという理由で一蹴されてしまいます。
進化に追いつけない凝り固まった考えは、民間では淘汰されていきます。
しかし公務員は競争がないのでより体質の古さを助長しているようです。
建築公務員だからこその独特のストレス
よく言われている「公務員は暇」ということは全くないということです。
忙しくさせている理由の根本は、
- 同じ役所内の関連部署が建築を知らないので無関心
- システムが遅れているためメールのやり取りに時間がかかる
- 流れ作業の印鑑を押すだけなのに出張から帰ってくるのを待たなければならない
など、「建物を良くする」という本質とは全く違うところで時間がかかっている事が本当に多いからです。
公務員だからホワイトだろうという他の建築業界の人からのプレッシャーなどもあります。

税金を扱うという失敗できない業務も多くのは公務員ならではのストレスであると言えます。
人間関係
これはどこに行っても同じことですが、当然公務員にもあります。
公務員向きの人が公務員になり、長く続けています。
上司に相談しても当然話が合わず、価値観も違います。
筆者の友人のいた部署では、毎日仕事や関連部署に対する愚痴が口を開けば話されており、同調しないとすぐ噂が広がるような環境だったそうです。
愚痴がコミュニケーションツールになってしまっているのです。
これも本当に時代遅れで、古い体質ならではのものです。
建築公務員が向いてないと感じた今が辞めるタイミング
公務員の建築職は恵まれている点が確かにありますが、適材適所だと筆者は思います。
合わないものは合いませんし、やりたいことがあるならそれができる環境へいくべきです。
そこは我慢する事ではありません。
きついのが続くことを考えると精神負担がやばい
①心が壊れる
我慢して自分をだまし続けると、上司も、同僚も、友達でさえも、全てが嫌いになってしまいます。本当の自分の気持ちを出せる場所がなくなり、その原因を生み出す場所に毎日通い続けていたら、心が壊れてしまいます。
②体の至る所に異常
息苦しくなったり、耳が聞こえなくなったり、体の至る所に異常が出始めます。放っておくとストレスが原因で精神的な病気にもなりかねません。
転職することを考えると早く行動したほうが有利
転職をするのであれば、早く行動した方がいいでしょう。
理由としては、
- フレッシュな状態であれば飲み込みも早い
- 建築職なので多少CADや積算ができるが実務のレベルではない
- 公務員は新しい考えを出すことが日常ではない
など民間で生きる直結したスキルはが少ない傾向にあるため、異業種に転職したい方は特に早い方がおすすめです。
早く転職できれば下積みの時代も短く済むでしょう。
建築公務員を退職しづらい?離職率を見たら普通のこと
- 辞めるなんて甘い
- 公務員ができないなら民間はもっと厳しい
公務員から転職するときは、必ず言われる言葉です。
しかし、合わないとわかっている仕事を続けて体を壊しても、誰も補償してくれません。
やりたいことがあるのにだらだら時間を無駄にすることの方が甘いのではないでしょうか。
全くおかしい事ではありません。
公務員の離職率は1%弱。割と転職してる
離職率を以下で見てみます。
▼参考:平成28年度 地方公務員の退職状況等調査
https://www.soumu.go.jp/main_content/000529146.pdf
▼参考:平成28年地方公務員給与の実態
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo/pdf/h28_kyuyo_1_02.pdf
上記PDFの数字から、平成28年度の地方公務員の離職率を計算できます。普通退職人数÷地方公務員職員数=0.8%弱
という数字が出ます(これは事務担当も含め全てですので、建築だけの数ではありません)。
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556490.pdf
平成28年度・3年以内の建設業の大卒離職者は28%ですので、それと比べると公務員の離職率はかなり少ないですが、一定数はいるということです。
友人がいた役所でも、退職する人は1年で建築職では3名程いたそうです。
辞めることを伝えるのがしんどいなら退職代行もある
退職したい人に代わって、退職の意思を伝えてくれるサービスです。
ブラック企業と違い、公務員は辞表を出せば、上司は受け取らざるを得ませんので、辞められないことはありません。
しかし、どうしてももう二度と行きたくない、関わりたくない場合は、このようなサービスを使っても良いかもしれません。
建築公務員の転職する前にやったほうがいい3つのこと
円満退職をするために、以下の3点に注意してみてください。
- 転職先を探し、スケジュールを組む
- 資格をとる、勉強する
- 気持ちの整理
それぞれ詳しく見ていきます。
転職先を探し、スケジュールを組む
民間企業から見れば、「のんびり仕事をしている」「融通が効かない」などのイメージが先行してしまっています。
辞めてから探すのでは、見つからなかった時に後悔します。
また公務員は年度で区切られているため、退職までのスケジュール管理が比較的楽にできます。

円満退職をしたいのであれば、課長面談を控えた時期に、上司に伝えることをお勧めします。
就職先を焦って決めないためにも、余裕をもってスケジュールをしっかり立てましょう。
資格をとる、勉強する
建築公務員の仕事の関係上、転職先で即戦力となる技術を業務の中で身に付けることは厳しいです。
資格は自己PRするときにアピールしやすい点になりますので、ぜひやってみてください。
もし取得までいかなくても、

転職希望先に合わせた技術であれば勉強しておいて損はありません。
職場環境を変えて気持ちの整理をする
もし前の2つができなかったとしても、これが最も重要です。
なぜなら建築公務員は
- 転職しなくても、上司や同僚がいやなら公務員は異動が可能
- 特別区ならトレード制度があり、別の区に移動が可能
- ゆっくり考えたい、休みたいのであれば休職が可能
であるからです。

周囲の気持ちや、自分が辞めたらどう思われるかと考える必要はありません。
やりたいことがあり、ここにいては成し遂げられない、本当に辞めて後悔しないか、誰に何を言われてもゆるぎない気持ちなのかどうか、考えることが大事なのです。
建築公務員からの転職にオススメの転職サービスをご紹介
年代、希望年収、働く地域によっても、転職サービスの強みが異なります。
転職の条件別に、おすすめの転職サイトが検索できるサイトをご紹介していきます。
社会人1年目~3年目で転職するならマイナビジョブ20’s
20代限定の転職サービスで、手厚いサポートが売りです。
転職について全くわからない若い年代の方には、自分のキャリアについて、相談しても良いかもしれません。
建築公務員から異業種の転職に強いのはリクルートエージェント
転職エージェントでは最大手で、幅広く色々な業界を扱っています。
友人が登録したのはこちらでした。
面談では建築という専門的な業種でも話しをよく聞いて下さり、明確に対応してくれます。
また無理強いする事もありません。
30代での転職するならマイナビエージェント
利用満足度が高く、大手企業だけでなく中小企業も多く扱っています。
深く迷わず、まずは大手の転職サービスに登録して、母数を多くした方が良いです。
そこからスタートして、ぴったりの会社を探してみましょう。

地獄から抜け出したいなら、転職のプロに悩みを聞いてもらおう
不安に思っていることがあれば、一人で悩まず転職エージェントに相談してみましょう。
これから何を考えれば良いのか、丁寧に対応してくれます。

転職を強く勧められるのではと思うかもしれませんが、エージェント側も信頼に関わりますので無理強いはされません。
公務員からの転職は、同僚にも相談できず、周囲から反対され、転職先が決まっても、ここで良かったのかと不安に思う日々です。
しかし、不満だらけの日々から抜けようとしたこと、それだけで大きな一歩です。
心が壊れそうなくらい頑張る力があるなら、転職もうまくはずです。
人生にまずいコーヒーを飲んでいる暇は無いと言いますから、良い時間を少しでも長く過ごすために、一度真剣に向き合ってみてください。