建築に興味がなくなっても「建築学科だから就職先は建築系しかないのかな?」と思っていませんか。
4年間の長い大学生活のなかで、建築以外に興味をもつ学生もなかにはいるでしょう。
しかし

建築専攻していたから、他の業界に就活してもうまくいかないのでは?
と就活時期に迷う学生も少なくないと思います。
とはいえ

不安に思ってしまうのは、建築以外の就職方法を知らないだけかもしれません。
そこでこの記事では
- 建築業界以外への就職は可能なのか
- 他業界に就職するためのコツ
- いまからできる就活の対策
をご紹介します。
さらに、下記の動画メディアでは、理系で文系就職するのは何ら問題ないともいわれています。
自信をもって他業種に就活をしたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
建築学科卒で建築以外の就職先を選んでも問題ない
建築を専攻している学生は、主に下記のような就職先が思い浮かぶのではないでしょうか?
- ゼネコン・施工管理
- 組織・構造・アトリエ設計事務所
- ハウスメーカー
- 不動産・ディベロッパー
- 建築技術系の公務員
- 建設コンサルタント
- 設備設計・施工
詳しい仕事内容は、下記記事で紹介しています。

しかし、建築学科を卒業した学生が、全員が建築系の就職先を選ぶわけではありません。
有名大学の建築学科卒業生でも、毎年多くの学生が建築業界以外に就職しています。

日本建築学会教育委員会のデータのでは、約2割の学生は建設業界以外に就職しています。
出典:日本建築学会教育委員会
つまり、学部で100人卒業したら、約20人は建築以外の業種に就職しているということ。

全然、建築以外の業界に進むことは、ダメではないんですよ!
建築学科卒で建築士以外の道はたくさんある
社会に出てみるとわかりますが、大学の専攻なんて関係ないのです。
建築学科を出てSEになる人もいれば、電車の運転手になった人だっています。
あまり大学での専攻を意識しすぎない方が選択肢も広がります。
建築学科卒で建築以外のおすすめ就職先をピックアップ
あくまで筆者の独断と偏見ですが、建築業界以外のおすすめ就職先をお伝えします!
不動産や官公庁は建築業界ではないですが、メジャーなのでここでは選外とします。
インフラ業界
インフラ業界は手掛ける領域が広いため、多くの学生にとってメジャーな進路で、特に鉄道業界の総合職は人気のある就職先の一つです。
鉄道の他にプラントなども建築学科から人気の進路となります。
建築単体ではなく、都市計画やまちづくりに興味のある方におすすめです。
企業によっては、建築専門職として枠を設けている会社もあります。
広告業界
建築とは少し離れるけど、クリエイティブな仕事がしたいという方におすすめ!
大手広告業界は人気ですから、もちろんハードルは高いです。
建築学科で養った芸術的な感性を存分に活かせます。
イベントなど企画力にも長けている方が多いと思うので、就活でもアピールできます。

コンサルティング業界
コンサルティング業界は幅広い知見を必要とする業界です。
大学での専門性をさらに深掘りしつつ、様々な領域の知識を深めたい方におすすめです。
大学院まで進学している方は専門知識を活かせる職種です。
将来のキャリアアップや独立にも向いているので、向上心の高い方は一考の価値あり!
「建築業界以外」の「建築部門」
実は密かにおすすめしている就職先になります。
特に、建築には携わりたいけど建築業界には就職したくないという方におすすめ!
大企業では、自社の中に建築部門を有している会社も数多くあります。
自社ビルの維持運用や自社のオフィス設計などを主業務としています。
強くおすすめしたい理由が以下の3点
- メジャーな進路ではないので競争率が低い
- 自社で建築部門を持っている会社は大手優良企業が多い
- 建築業界ではないのでホワイトな職場が多い
興味を持った方は、ぜひ進路の一つとして考慮してみてください。
建築学科に関係ない就職先で楽に内定をもらうコツ
就活も結局は人と人とのマッチングです。
大学の専攻は+αになることはあっても、減点になることはありません!
しっかりと業界、自己分析をして企業に納得してもらうことが重要です。
インターンに参加する
インターンは企業にとっても就活生にとっても良いアピールの場です。
企業でインターンを担当したことがあるのですが、企業が最も気にしているのが
- 会社に入って仕事を続けていけるか
- 自社への入社を1番に希望してくれるか
という点です。
学生がいくら優秀でも企業にマッチしなければそのうちやめてしまいます。
また、せっかく内定を出しても辞退されてしまってはどうしようもありません。
企業としては、確実に自社を選択し長く活躍してくれる社員が欲しいのです。
つまり、大学学んだ専攻はさほど関係ありません。
しっかりと自分が会社にマッチしていることを伝えれば良いのです。
そのためには面接という限られた時間より、インターンの方が断然お得です。
行きたい業界の知見を増やす
面接の代表的な質問といえば、なぜ弊社を希望しているのか、お聞かせください。ではないでしょうか。
企業としては、「本当にこの子はうちを希望してるのか」がやはり気になるのです。
なぜ、この会社に就職したいのか面接官に納得してもらわなくてはなりません。
それは入社後のミスマッチをなくすために重要なのです。
「この子だったら確実に自社を選んでくれて、長く活躍してくれるだろう」
と思わせるためには、しっかりと業界分析をしていないと納得させられませんよね。
この質問に模範的な回答はありません。
自分なりの考え方でしっかりと論理的に説明できれば納得してもらえます。
自己分析に力を入れる
最後は自分の売り込みです。
ここまでの主張は、
- いかに自分がここで働きたいか
- 自分はここの職場にマッチしている
でした。
そして最後の一押しが、
- 私はここでこんな活躍ができる
- 私のこのような経験をここで活かせる
と売り込むのです。
ここで勘違いしないでいただきたいのですが、
- 大学でこんなすごいことをしてきました
- こんなすごい賞を取りました
だけではダメなのです。
正直いって、企業にとって大学でやってきたことなんでさほど役に立たないし、どんなすごい賞をとったからといって何も良いことはないのです。
- どのような経験をしたか
- どのように考えてどのように行動したか
内容ではなく、あなたがどのような人間なのかをみたいのです。
ですので、ここも大学の専攻はあまり関係ありません。
なぜなら、内容よりも経験やそこから学んだ考え方なのですから。
ここまでならどんな学生でも時間をかければできるはずです。
しっかりと企業にアピールできるような自己分析を心がけましょう。

就活サービスを活用すれば文系就職で負け知らず
最後に、就活サービスをより効率よく行うためのサービスをいくつか紹介します。

リクナビ

言わずと知れた大手就活サービスの一つです。
扱う企業数が1万社以上で、インターンの情報を数多く掲載されています。
就活を控えた学生は、まず登録必須といっても良いです。
マイナビ
こちらも言わずと知れた大手就活サービスです。
企業数ではリクナビの方が多いですが、自己分析ツールなどの支援が充実しています。
就活生満足度がNo.1なのも頷けます。
こちらも、まずは登録しておいて間違いないサービスでしょう。
マスナビ

マスナビは、マスコミや広告業界に特化した就活サービスです。
大手よりも掲載数は少なめですが、きめ細やかな情報が掲載されています。
自分が進むべき業界が絞れている方にはおすすめなサービスです。
クリ博ナビ

クリ博ナビも広告などクリエイティブな業界に特化した就活サービスです。
掲載企業数はクリエイティブ業界では最大級です。
かなり専門的な求人が掲載される反面、求められるスキルも高い求人が多い傾向です。
在学中に磨いた自己スキルや実績に自信のある学生にはおすすめのサービスです。