現場監督は、多様な仕事があり激務と言われていますが、作った構造物が残るのでやりがいが大きい仕事です。
そんな現場監督になりたいけれど、自分に向いているのかわからないという人に向けて、今回は現場監督の向き不向きを解説します。
現場監督が向いていない人の3つの特徴
現場監督に向かない人はこの3つの特徴を持っています
- なんでも自力で解決しようとする
- 複数の仕事を同時に進められない
- 論理的でわかりやすい指示が出せない
このような方は、あまり現場監督に向かないのかもしれません。
しかし、すべて最初から身についている能力ではまいので、しっかりと経験を積めば身に付けることもできると思います。
それでは一つずつ解説していきます
何でも自力で解決しようとする
現場監督の仕事には、安全管理・品質管理・工程管理・原価管理と多岐に渡ります。
これらの仕事をすべて一人で行うのは、難しいですし時間も足りません。
そのため、同僚や同じ現場の方に業務を分担してチームで進めていきます。
また、現場を進めていくうえで、設計と現場の差異があることや周辺住民とのトラブルもあります。
その時に、一人で問題を抱えてしまうのも良くありません。
必ず現場の情報は共有して、チームで問題を解決していく必要がありますし、そういうことができる雰囲気作りも大切になります。
複数の仕事を同時に進められない
現場では常に先のことを考えながら仕事をする必要があります。
例えば、次の工程の準備をしつつ、今やっている工程の品質管理や出来形管理をしなければなりません。
そのため、常に複数の仕事を同時に進めていくことになります。
いろいろな仕事を同時に進めるとキャパティーがオーバーしてしまうことがありますが、その時に仕事の優先順位をはっきりさせることや一つ一つ確実に片付ける管理能力を求められます。
論理的で分かりやすい指示を出せない
工事現場には、学歴も職種も違う方が働いています。
そこで、その方々をまとめる能力が現場監督には求められます。
指示系統は、監督から各職長そこから各作業員となりますので、監督が誤解のないように論理的で理解しやすい指示を出さなければ現場が混乱してトラブルが発生することもあります。
現場監督が向いている人の3つの特徴
現場監督に向いている人はこの3つの特徴を持っています。
- 人に仕事を頼むのがうまい
- タスク管理がうまくできる
- 全体の仕事を俯瞰してみることができる。
このような方は現場監督に向いていると思います。
人に仕事を頼むのが上手
現場はチームで動いているので、監督ごとに仕事があります。
それぞれの仕事は忙しい時期がありますので、自分が大変な仕事を任されている時はサポートしてもらいます
そのため、同僚などに仕事を頼んでうまく自分の負担を減らして進めていくことが大切です。
反対に同僚が大変な時にサポートをして、いい関係を保ちましょう。
また、工事と言っても多くの種類があり、それぞれに得意の工種があるので、初めての工種の時は経験者に質問したり手伝ってもらったりして、うまく人を頼ることを覚えると仕事がスムーズに進むようになります。
タスク管理がうまくできる
前にも書きましたが、現場管理は常に先のことを見通して仕事をする必要があるので、複数の仕事を同時にこなすことになります。
そのため、タスク管理をうまくやる必要があります。
仕事に優先順位をつけて、確実にこなしていくことはもちろん、上の立場になれば部下の仕事の進捗も管理することもあります。
ただ、タスク管理は現場の流れを知り、今何を一番にするのかを知らなければならないので、うまく行うには経験も必要です。
全体の仕事を俯瞰して見ることができる
全体の仕事を俯瞰して見ることは、主に工程管理に必要な能力になります。
工事は、長いと何年もかけて行いますので、全体の流れを把握して進捗状況の確認をして、必要なら対処することが大切です。
流れを把握するには、現場条件や資材、人員などのそれぞれの項目を俯瞰して見る必要があります。
この能力は、経験と共に身に付いていく能力なので訓練して習得してください。
もし、経験が浅い時に必要となった場合は、先輩や上司の力を借りながら仕事を進めましょう。
現場監督が向いてなくてツラいなら辞めたっていい
今、現場監督していて向いていないと感じてつらい人は転職することも選択肢の一つです。
転職活動の時は、現場監督の何が辛いのかや、自分はどんな仕事が好きなのかまたは向いているのかを、しっかりと自己分析して知ってください。
現場監督の仕事をやってきたということは、タスクの管理能力やコミュニケーション能力、工程管理能力が身に付いています。
これらの能力は、他の仕事にとっても大切な能力になるので、きっと活躍することができると思います。
