この記事では建築ダイアグラムの作り方を解説しています。
建築学生がプレゼンで用意するものの一つに「ダイアグラム」があります。

ダイアグラムってどういうことだろう

わかりやすいダイアグラムってどうやって作るの
こんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
実際に筆者もどうやって作ればいいんだろうと学生時代悩まされました。
この記事ではそんな方のために
- ダイアグラムとは何か
- 簡単なダイアグラムの作り方
- わかりやすいダイアグラムの事例
について具体的な参考事例から作り方まで、わかりやすく解説します。
入学したばかりで、ダイアグラムとかわからないよって人は是非参考にして見てください!
わかりやすいプレゼンテーションの作り方もまとめています。
参考になると嬉しいです。

建築におけるダイアグラムとは?
「ダイアグラム」とは、伝えたい情報を整理して、図表や図版で表したものです。
厳密な正確さよりも、明確にわかりやすく伝えることを重視します。
例えば身近なものでも
- 人口の多い国が色分けされている地図
- 電車の路線図
- ショッピングモールの案内図
- ドラマの人間関係を表した相関図
などがダイアグラムに分類されます。
これらは実際の建物や道を簡略化して表したものです。
情報をわかりやすく図でまとめたものを、「ダイアグラム」と呼んでいるのです。
建築プレゼンボードにおけるダイアグラムの役割
建築でダイアグラムを使用する目的は建築について、わかりやすく説明することと言えるでしょう。
実務に携わると、設計中の建物について、施主へ説明する機会が数多くあります。
建築の専門知識を施主が持ち合わせていることは、ほとんどありません。
そこで、直感的に伝わる「ダイアグラム」を使用するのです。

建築に詳しくない人へ向けてわかりやすく伝えるためには、言葉や文章よりも「図」で示すことが効果的です。
「建築の意図を伝えやすくしたい」ときに、ダイヤグラムは活躍するでしょう。
参考にしておきたい建築ダイアグラムのデザイン事例
建築のダイアグラムを作成するうえで、参考にしたいデザインのダイアグラム事例を集めました。
早速見ていきましょう。
BIGの参考になるダイアグラム
建築の「コンセプト」を伝えるダイアグラムを作成したいときは、「BIG」のダイアグラムが参考になります。

「BIG」は世界中で活躍している、デンマークの建築事務所です。
公式サイトでは「BIG」が手掛けたプロジェクトの閲覧が可能で、
- ダイアグラム
- パース
- 写真
などが紹介されています。
その中でも特に参考になるのが「建築ができる過程」を表現したダイアグラムでしょう。
「どのような建築か?」というコンセプトが、ダイアグラムによって視覚的に表現されているのがわかります。
大規模で複雑そうに見える建築でも、ダイアグラムを見れば、直感的にどのような建築なのか理解することができますよね。
ダイアグラムでコンセプトを伝えたいとき、是非参考にしてみてください。
MVRDVの参考になるダイアグラム
建築の「ディティール」をわかりやすくダイアグラムで表現したいとき、参考になるのが「MVRDV」のダイアグラムです。
オランダの建築事務所「MVRDV」は、特徴的なディティールや構造を持つ作品を多く生み出しています。
特徴的な構成やディティールを、ダイアグラムでわかりやすく表現しているのです。
「MVRDV」のダイアグラムは、見るだけで「なぜ建築がこの形になったのか」が理解できます。
特徴的な建築をプレゼンするときには、「MVRDV」のダイアグラムからヒントを貰うといいでしょう。
https://www.pinterest.jp/pin/810718370405485205/
ダイアグラム作るときの考え方わかりやすく解説
ダイアグラムを作るときに、押さえておきたいポイントは以下3点です。
- 目的を決める
- 模型・図形を作成する
- 着色・説明を加える
順番に見ていきましょう。
1.目的を決める
作り始める前に「何を伝えるためのダイアグラムなのか」を考えましょう。
建築で代表的なダイアグラムは、以下の3つが挙げられます。
- 敷地の分析、ターゲットとなる利用者の分析
- 建築のコンセプト
- ゾーニングや動線計画
「自分が作りたいダイアグラムは、どれに当てはまるのか」検討することで、目的が明確になります。
ダイアグラムのクオリティアップにつながるので、是非目的を設定してみてください。
2.模型・図形を作成する
ダイアグラムを作成するためには、素材となる「模型」や「図形」が必要です。
用意する素材はダイアグラムの目的によって異なります。
表現する内容 | ダイアグラムの形態 |
ゾーニング | 簡易化した図面 |
敷地条件 | 地図 |
建築の生成過程 | 模型や3Dモデル |
が必要となるでしょう。
まず何を伝えたいのか考えた上で、ダイアグラムのイメージを手書きでスケッチする方法がおすすめです。
完成図の想像ができるので、完成度の高い模型や図形を作成できるでしょう。
3.着色・説明を加える
模型や図形などの素材に着色し、説明を加え仕上げます。
図形に色を塗ったり、模型の写真をレイアウトし、文字入れを行うことでダイアグラムの完成が見えてくるはずです。
迷ったときは「ダイアグラム」で画像検索し、気に入るダイアグラムを探すといいでしょう。
参考になるダイアグラム事例がたくさん出てきますよ。
画像検索をするのに便利なサイトはこちらで紹介しています。

ダイアグラムを作るのに便利なソフト3選
今回ご紹介するのは3つのソフトです。
- Illustrator
- Photoshop
- Rhinoceros
Illustrator
イメージグラフィックやグラフなどの表現には「Illustrator」を使用するといいでしょう。
地図や分析などをまとめたダイアグラムに向いています。
Photoshop
図面やモデルの着色には「Photoshop」がおすすめです。
写真の加工も得意なので、模型写真の色付けも簡単。表現の幅を広げてくれるはずです。
Rhinoceros
3Dモデルをダイアグラムに使用するなら「Rhinoceros」が向いています。
建物だけではなく、敷地のモデリングも簡単にできるのが大きなメリットのひとつです。
立体的なダイアグラムを作りたいときには必須です。
建築ダイアグラムを作るなら目的に応じた形態を見極めるのが大事
ダイアグラムは相手にわかりやすく、簡潔に内容を伝えるためのツールでした。
使うソフトや伝えたい内容によって何が一番適切な表現かが変わってきます。
自分の目的に合わせたダイアグラムの形態を見極めていいプレゼンテーションができるようにしましょう。