この記事では、ディベロッパー業界への就活事情について触れていきます。
ディベロッパーへの就職を視野に入れてる人は、こんなこと考えたりしていませんか?
- 人気高いし倍率高そう…
- 本当に自分が就職できるのかな…
- 就活を有利に進めるにはどうしたら…
と、初めての就活で不安になるところも少なくないはず。

しかし、就活で悩んでしまうのは、業界について知らないことが多いからかもしれません。
そこでこの記事では、ディベロッパー業界の就活事情について詳しくまとめていきます。
最後までお読みいただければ
- ディベロッパーの仕事はどうなのか
- いま就活に向けて何をすべきか
が明白になることでしょう。
最初で最後の就活を失敗しないように、ぜひ参考にしてくださいね!
デベロッパーの就活を楽にしたいなら対策が必要
デベロッパーは就活生から人気が高く、各社の採用人数も少ないため対策は必須です。
わずかなチャンスを活かすためには、早めから動き出す必要があります。
例えば、業界最大手の三菱地所では2019卒の総合職採用実績は38名。
同じく業界大手として双璧をなす三井不動産は52名。
大手でも採用人数は少なく、とても狭き門であることがわかります。
実際に何をすれば内定に近づけるのか、一つずつ見ていきましょう。
デベロッパーの内定が有利になる3つのこと
デベロッパーへの就活に向けて、やっておくべきことは以下の3つ。
- 徹底した業界分析
- 物件見学
- ESの添削
1つずつ詳しく見ていきましょう。
徹底した業界分析
就活全般に言えますが、デベロッパー志望でもこれが1番大事なことです。
- デベロッパーがなにをしているのかよくわからないけど受けてみよう
- とにかくどこかのデベロッパーに就職したい
- デベロッパーはどの会社もやっていることは大して変わらないだろう
なんて思っている方は要注意です。
なぜなら、
同じデベロッパーでも会社によって得意領域や収益事業の構成は全く違うからです。
ESや面接の際に伝えるべきことは、「なぜ、数あるデベロッパー業界の中でこの会社を選んだのか」ということです。
そのためには業界への理解は当然、各社の違いまで理解しないとなにも伝わりません。
受ける会社だけでなく、同業他社との違いまでしっかりと分析して臨みましょう。
物件見学
本当に就職したい会社なら、言われなくても物件見学には行く方が多いと思います。
物件見学も志望の本気度を伝える上でとても重要です。
面接の際に
- どこか弊社が開発した物件を見にいきましたか?
- 弊社の開発で気に入っている場所はありますか?
といった質問に答えられないと、面接官に志望度が低いと思われてしまいます。
物件の見学に行っていれば
- 実際に行ってみて良いと思ったところ
- もっと良くなるためにできるところ
- まわりの人々を見て感じたこと
など、実体験に基づいた感想や意見を話すことができます。
つまり
「この会社に入りたいんです!」と実際に物件を見たことない就活生が話していても説得力がないですよね。
ですので、デベロッパーへエントリーするなら物件見学も必須と考えてください。
ただ見て回るだけでなく、自分の意見や感想を伝えられるように整理しておきましょう。
ESの添削
誰でも社会人になってからESを見返すと恥ずかしいものです。
それだけ文章で想いを伝えるというのは難しいことなのです。
自分ではうまく書けたと思っても、他の人から見れば印象は違います。
内容を見られるのは恥ずかしいですが、絶対にESは添削してもらうようにしましょう。
そして、できれば志望する会社の社員に見てもらうのが1番です。
なぜなら
- 志望する社員の目線での添削なので企業が求める内容に近くなる
- 必然的に社員とコミュニケーションが取れる
- 社員に本気度が伝わる
というメリットもあるからです。
なので、できればOB訪問時に社員にお願いしてみましょう。
どうしても伝手がない人には、無料ES添削サービスもあります。
ESで落とされてしまってはもったいないですので、工夫して良いESを書きましょう。
デベロッパーへの就活を少しでも有利に進めるためにできる4つのこと
やるべきことはやった上で、少しでも就活を有利に進めるのはなにができるでしょうか。
インターンへの参加
近年のインターンは採用に直結すると考えて良いでしょう。
各社それぞれの年度で複数回のインターンを実施しています。
旧財閥系(三菱地所、三井不動産、住友不動産)はもちろん、それ以外のデベロッパーでもインターンを実施しています。
就活生に人気のある企業はインターンの競争も激しいです。
ウェブテストやESでの判断になるので、業界分析等をした上で臨みましょう。
インターンで良い印象を残すことで、採用はかなり有利になります。
ウェブテスト、適性検査の対策
多くの企業でエントリー時にESとウェブテスト、または適正検査を受けます。
例えば三菱地所では、ES、適性検査→一次選考(面接)→二次選考(面接)…となります。
また、三井不動産では、ES、適性検査→順次面接となります。

企業も本当は全員と面接をしたいのですが、当然人気企業となると全ては見切れません。
ですので、ESと適性検査で多くの学生が落とされる結果となります。
ESの内容も大事ですが、同じくらいウェブテスト、適性検査も重要なのです。
ウェブテスト、適性検査ともに対策が可能です。
テストセンターで受けるSPIなどは使い回しできますが、各企業の試験は一度きりです。
過去の出題傾向を各社ごとに調べ、対策をしてから受けるようにしましょう。
OB訪問
OB訪問も志望度が高いのであれば複数人に会っておいた方が良いです。
できれば大学や研究室の先輩など、直接のつながりがあればベストです。
今は、伝手がなくても企業がOB訪問のマッチングを用意してれるところも多いです。
まず1回のOB訪問から、芋づる式に他の社員を紹介して貰えば複数人に訪問できます。
OB訪問時に社員は「採用には関係ないよ」と口を揃えて言います。
ですが、考えてみてください。
正式な採用フローではないことは確かですが、会社の経費でOB訪問をしているのです。
お金の管理が絡むので、OB訪問をどの社員がいつやったのかも当然管理されます。
その情報は十中八九、部署の採用担当にも入っていると考えて良いです。
採用担当は気になって仕方がありません。
「この前あった学生どんな感じでした?」
こんな会話あってもおかしくないですよね。
ここで良い印象を行ってもらえれば儲け物ではないでしょうか。
とにかく、悪い印象さえ残さなければやって損はないのです。
自分の志望度を確かめるためにも、是非OB訪問はやりましょう。
グループディスカッションの練習
ディベロッパーにはコミュニケーション能力が必須です。
なので、選考フローでグループディスカッションを取り入れる企業も多いです。
例えば森ビルでは、ES→WEB試験の後にグループディスカッションがあります。

東急不動産でもES→適性、能力検査の後にグループディスカッションがあります。

両方に対して言えるのは、かなり早い段階での選考フロー上にあるということ。
つまり、ここで落とされる人は多いと言えます。
グループディスカッションはコツさえ掴めば合格点は誰でも取れます。
就活時期なら無料でセミナーも開催いるので、1回は体験することをおすすめします。
建築学生なら就職したい!大手デベロッパーの企業一覧
ここでは、いくつかの大手デベロッパーを紹介します。
同じデベロッパーでも事業内容は多岐に渡ります。
ここでは到底書ききれないので、各社の強み、事業内容をしっかりと分析しましょう。
三菱地所
言わずと知れた業界最大手の一角です。
丸の内に強力な地盤を持っており、周辺オフィス事業が収益のメインです。
丸の内を中心に様々なエリアマネジメントを行っているので、是非調べてみましょう。

三井不動産
こちらも業界最大手の一つです。
元々強力な地盤を持っていないので、新エリアの開拓という印象の強い会社です。
柏の葉スマートシティなどの大規模なまちづくりに関われるのも特徴です。

住友不動産
住友不動産は上位2社と比較すると収益に占める住宅の割合が大きくなります。
オフィス賃貸も大きなウェイトを占めているので、バランスが良いと言えます。
東急不動産
東急不動産は電鉄系不動産なので、沿線を中心とした都市事業が収益の多くを占めます。
街に根付いた開発や、沿線のつながりを意識した広い視点でまちづくりに関われます。

東京建物
少し規模は小さくなりますが、東京を中心にオフィスや住宅の供給をしています。
Brilliaなどの分譲マンションブランドはCMで聞いたことがあるのではないでしょうか。
森ビル
〇〇ヒルズは有名で、東京にお住まいなら訪れたことがある人も多いでしょう。
森ビルは、細かな地権者との地道な開発を得意としています。
タウンマネジメントが強みで、都市の文化醸成やまちづくり要素が強いのが特徴です。

建築卒で使えば有利になる就職サイト3選
最後に、少しでも就職を有利に進められるよう有力な就活サイトをご案内します。
リクナビ
リクナビは業界大手の一つで、扱っている企業数が多いことが特徴です。
就活生であればまず登録しておいて損はないサービスです。
OpenESというサービスもあり、多くの企業にエントリーを希望する方におすすめです。

マイナビ
マイナビも大手就活サイトの一つで、登録して間違いは無いでしょう。
インターンやセミナー等の情報も多岐にわたっています。
また、ESの添削サービスもあるので不安な就活生はそちらの利用もおすすめします。
unistyle
unistyleはなんといっても、ESが苦手という方に向いているサービスです。
実際に選考を通過したESを参考にすることができるのが特徴です。
大手のサービスで情報を集めつつ、ESに関してはunistyleを活用するなど、サービスを併用することもおすすめです。
