あのときは憧れて入ったアトリエ系設計事務所。あなたは現状の働き方で満足しているでしょうか?
- 拘束時間の割に給与が低い
- 建築士の資格を取る勉強時間がない
- 上司との相性が合わない
と、実際に働いてみてから不満に感じるところに気づいた人も少なくないはず。
なかには、もう辞めようか考えてる人もいるでしょう。

辞めようにも次はどうするか…

どうやって退職するか…
など悩みますよね。
万が一、次も同じような職場を選んでしまったら、辞める意味がありません。
そこで今回は、アトリエ設計事務所からの転職について解説します。
転職の失敗を極限まで抑える方法もなかで解説しているので、ぜひ最後までお読みください!
アトリエ系設計事務所から転職はできる
まずお伝えしたいのは、アトリエ系設計事務所であろうと他の職と同様に転職をすることは可能ということです。
どこを目指すかによって探し方に多少の違うはあるものの、基本的なプロセスは他の転職の仕方と変わりません。

将来的なことを考えてキャリアアップを図るのであれば
必要不可欠なものだと言えます。
では転職を考える人の主な理由にはどんなものがあるのでしょうか。
アトリエ系設計事務所からの転職する主な理由
転職する主な理由は以下の2点になります。
- 給与面
- 将来のキャリアアップ
よく言われるのがやはり給与面でしょう。
どれだけ少ない世界と分かっていてもいざ続けていると負担も大きくきついものになるようです。
キャリアアップも建築のプロとしてやっていく上で必要ですよね。
ではそれぞれの理由についてより詳しく順を追って見ていきましょう。
給与面で不安がある
他の業種と違い正社員であろうと給与はとにかく少ないところがほとんどだと思います。
さらに中にはアルバイトのような扱いで働いている方もいることでしょう。
給与はある程度仕事のあるところでも15万前後、少ない個人の事務所では10万ちょっとといったところです。
これではなかなか普通に生活するのも大変ですよね。
将来このままでいいのか考え始めるとやはり給与面は何にも代え難く転職を考える要因となるようです。
将来のキャリアアップのため
キャリアアップも転職する大きな理由の一つです。
そもそも建築業界に足を踏み入れた人は最初からキャリアアップも考えて就職している人が多いかと思います。
そのため事務所で学びある程度できるようになったところで次のステップへと考える方が多いようです。
では次の働き先を考える時どんな転職先があるのでしょうか。
ただし転職先によって難易度が変わる
転職といってもどこを目指すかによって採用の難易度が異なります。
よくある転職先として組織設計事務所、施工管理職、ハウスメーカーなどが挙げられます。
- 組織設計事務所は特に専門的なプロ集団になるので大変
- 施工管理職は現場での知識や資格などあれば比較的見つけやすい
- ハウスメーカーは設計のスキルがあれば重宝される
ではそれぞれの転職に対する難易度やその特徴を順を追ってみていきましょう。
組織設計事務所への転職の場合
設計をよりしていく上で目指すべきところの一つが組織設計事務所です。
個人事務所とは異なり建築のプロ達が集団で活動し比較的大規模建築の設計に携われる職種になります。
仕事としては規模も大きく非常に専門的になるため、大変かもしれませんがキャリアアップを目指すには向いています。
組織設計事務所への転職には
- 一般的な転職サイト
- 建築系に特化した転職サイト
で探したり場合によっては事務所のHPなどから探すなどもあります。(転職のプロセスに関しては記事後半にて説明します)
建築系に特化したサイトがあるので確認してみましょう。
【アーキテクトエージェンシー】
【A-Worker】
また求められるスキルが高いところもありますので、自分に合う転職先を見つけるのは大変かもしれません。
ただし将来的に独立を考えたり設計を仕事としてやっていきたい方は必ず考えた方がいい転職先の一つでしょう。
施工管理職への転職の場合
これまでの現場での知識やスキルが活かせるのであれば施工管理職という転職先も、非常に良い転職先になります。
現場管理するスキルは建築を仕事とするためにも非常に重要なことの一つです。
現場を知らない設計士が多いとも言われるため、現場のことがわかる人材は今後も非常に重宝される人材になれるでしょう。
また普段から設計中心であまり現場を知れていない場合も経験を積むという意味では良い選択肢になります。
施工管理職は人手不足なところも多いので比較的見つけることは難しくないかも知れません。
ハウスメーカーへの転職の場合
これまでの設計事務所で住宅を中心にやってきた場合、ハウスメーカーという選択肢もあるかと思います。
設計事務所での経験もあるためそのスキルを活かした働き方ができます。
他の転職先と比べ仕事を的確に行えるのであれば安定した給与と環境があるかと思います。
ただしハウスメーカーへと転職をはかる場合は、ある程度大手のメーカーに転職しないと安定性は得られないかもしれません。

場所によって設計なのか営業設計なのかなど色々と形式があるのでよく見て決める必要があります。
転職後の安定を目指すのであればハウスメーカーの設計が一番かもしれません。
ただし将来的に独立やさらに違う設計事務所に行くなどのキャリアアップや専門的スキルを学びたいのであれば組織設計事務所、施工管理職が良いでしょう。
転職する前にやっておいたほうが良いこと
転職するにあたり、資格及びスキル・実績は非常に大切です。
どちらも時間がかかるので転職をしようと考え始めたら少しずつ進めていくのがいいでしょう。
資格は何を取得すべきか
資格といえど様々ですが、オススメは2つです。
- 2級建築士
- 施工管理技師
さらに組織設計事務所を目指したり大規模な建築の設計に携わりたいのであれば1級建築士も必要となります。
ただし初年度の受験で2級建築士では700時間、1級建築士では1500時間の学習量が必要とされるほど厳しい資格にはなります。
施工管理職を目指す場合、施工管理技師がオススメです。
こちらは建築士よりは学習時間も少ないため働きながら学習することも比較的できるので、現場で働くのであれば取っておくべきです。
ポートフォリオの作成
自分のスキル・実績を伝えるためにもポートフォリオの作成は必須です。
まずは転職をする前に
- 今まで自分が行ってきたプロジェクトをまとめる
- どんなスキルがあるのかまとめる
ことが大事です。
そのうえで必要になりそうな資料も必ず揃えておきましょう。
本格的に転職活動を始めるとなった時に作成に取り掛かりましょう。
アトリエ系から転職したいならプロに頼ろう
転職の仕方も転職先によって様々ですが、まずは基本的な転職プロセスと同様に転職サイトに登録をしましょう。
登録しておくべきサイトは以下の3つになります。
建築特化の転職サイトがあるのでそれに登録するのがオススメです。
1、リクルートエージェント
2、アーキテクトエージェンシー
3、A-Worker
これらの転職サイトで求人を探しながらポートフォリオの作成、資格の取得などすすめていきましょう。
※資格の取得を考えている場合は時間が必要となるので長期的な計画で考えておきましょう。
基本的には他の転職活動とは変わりません。
書類選考や面接対策など行い転職先を決めていきます。
ただし組織設計事務所を目指す場合は事務所のHPに求人情報が掲載されている場合もあります。
働きたい地域で組織設計事務所を探し、自分の目指したい方向に合う事務所を探しましょう。
その場合、自分をどれだけアピールできるかが非常に重要になります。
今のうちにスキルを磨くのはもちろんのこと実績を作り、より転職しやすくなるようにしましょう。
転職は誰もがどうすればいいのか分からないものです。
だからと言って避けていくよりも自分が成長しキャリアアップするためにもやるべきです。
将来自分がどうなりたいかを考えてより良いキャリアを築くためにも一つの選択肢として頭に入れておきましょう。