この記事では『初心者向け建築模型の作り方講座』第1弾として、初心者が揃えるべき建築模型制作に使う道具について書いています。
建築学科に入って設計の授業が始まると、当然課題が出てきます。
課題は見学レポートや製図、模型など様々です。
模型は設計課題の中でも伝えられる情報が多いので評価に繋がりやすい提出物だと言えます。

模型って言うけど、どんな道具を買えばいいんだろう

学校で言われた道具では綺麗な模型がうまくつくれないよ
この記事を最後まで読んでいただけば、周りよりもずっと効率的に模型作業ができるようになるでしょう。
時間のない方は、建築模型制作を効率的に行うための道具5選のところだけでも読んでみてください。
初心者が揃えるべき基本的な建築模型制作に使う道具4選
基本的には
- 金尺(金属製の定規)
- カッター
- スチノリ(接着剤)
- カッターマット
の4つがあれば模型を作ることができます。
金尺(金属製の定規)
金尺には15cm,30cm,60cm,1m,2mのものが主に使われています。
模型を作る上で精度が大事になってくるのでJISの1級のものを買えば安心です。
60cm,1m,2mのものは研究室などから借りられることも多いので、15cmと30cmを買いましょう。
カッター
自分の手に馴染むものを探しましょう。NTカッターのような少し太めのデザインの方が力が入りやすく長時間使っても疲れにくいと思います。
スチノリ(スチレンボンド)
放置しておくと中身が漏れて暴走していることもしばしば。
大きなつめかえ用を買って漏れにくいボトルに詰め替えて使いましょう。
100円ショップなどに売っているインジェクター(注射器)に入れると細かいところでも塗ることができて漏れないので便利です。
カッターマット
正直下に引いて使うものなので安いものを揃えて大丈夫です。
アマゾンや100均一で揃えてしまいましょう。
学校に荷物を置いておけるようになるまでは小さいものがオススメ。
建築模型制作を効率的に行うための道具5選
ここまでは建築模型を作るための基本的な道具をおさらいしてきました。
ここからは、模型制作をより効率的にするための道具を紹介していきます。
- スコヤ
- インジェクター
- 55
- 黒刄
- Gクリ
それでは順に紹介していきたいと思います。
スコヤ
直角がすぐに確認できるスコヤです。
2つのパーツに別れているものはぶつけたり落としたりすることで直角じゃなくなってしまいます。
1つのパーツでできているものを選びましょう。
インジェクター
インジェクターとは工作用の注射器のことです。
インジェクターの中にGクリやスチノリを入れて使います。
塩ビを窓や手すりとして入れる時には大活躍します。
3M スコッチ スプレーのり 55
図面などをガイドとして模型に貼り付ける時に便利なのが55スプレーです。
このスプレーの特徴は
- 手を汚さずにのりづけできる、スプレータイプののり
- 広い面でも均一にむらなく接着できる
- 1回貼ってももう一回貼り直したり剥がしたりできる
かなり便利なアイテムです。
時間が経つと剥がれやすいので、図面が剥がれないほうがいいなら77スプレーがいいでしょう。
黒刄(よく切れるカッターの刃)
カッターの刃には種類があることを知っていましたか?
角度と研磨の仕方によってカッターの切れ味が変わります。
硬いものを簡単に切れるので作業が圧倒的に楽になります。
刃が鋭利な分、耐久度は落ちているので定期的に交換するようにしましょう。
コニシ ボンド Gクリヤー
レザークラフトなどに使われる接着剤です。
スチノリやボンドなどに比べ
- 乾くのが早い
- 接着力が強い
のが特徴です
漏れ出しやすいデメリットがありますが先に紹介したインジェクターと並行して使うことでデメリットも無くなります。
道具を変えるだけで建築模型作成の効率は簡単に上がる
実際に今回紹介させていただいた道具に変えることで大幅に効率が上がります。
ちょっとした変化でも模型作業にかかる時間はかなり削れます。
余った時間はプレゼンや指示出しなどに避けるので今までより一段階上の評価に繋げましょう。
【初心者向け建築模型の作り方講座】
第2弾は簡単に綺麗に作るための3ステップ練習法です。
是非合わせてご覧ください。